活性酸素とは?

 歴史的には古く. O.H.Warburg(1883-1970)が呼吸酸素による酸素の活性化という言葉を使ったのが有名で、私たちが呼吸している酸素(O2)はその大部分が基底三重項状態(O2)にあってふつう一重項状態にある有機化合物(生体部分)とは反応しにくく、酸素酸化を営むためには酸素の活性化が必要と考えられたのですが、1960年代末にス-パーオキシドジスムターゼ(スーパーオキシドアニオン不均化酵素)が発見されてスーパーオキシドアニオン(O2)の検出が容易になり、主として、一重項酸素(O2)、水酸ラジカル(OH)スーパーオキシドアニオンの三者などを指すようになり、フェントン反応等により相互に反応して、連鎖的に強い酸化剤を生成し、生体内で殺菌作用などに利用されるのみならず、無差別かつ有害な酸化反応を惹起することから、癌、老化をはじめ種々の疾患、病態の成因の一つと考えられているのです。
 上述のように、活性酸素は大事ですが、それを無毒化することも大事でしょう。
 活性酸素を無毒化する成分は植物の細胞に含まれ、有効成分は、特に緑黄色のものに多く含まれています。生薬に含まれるカロチノイド、フラボノイド、タンニン酸などがスカベンジャー(活性酸素除去作用)を有することが証明されています。