祝酒のお屠蘇(とそ)とは

 屠蘇酒とは、元旦に家族でいただく祝酒のことですが、これは昔、最初に中国の華陀という人が考案したと言い伝えられているようです。
 屠蘇の中身は、漢方薬と同様に生薬で、
  山椒:3.0g、丁字:3.0g
白朮:3.0g、陳皮:3.0g
桂皮:3.0g、乾姜:3.0g
防風:3.0g、桔梗:3.0g
などが含まれています。
 お屠蘇を飲んで邪気を屠(ほふ)る。心身を蘇らせる。更に蘇という悪魔を屠る、などの意味が込められているそうです。一年の無病息災を願うなどの意味も込められていて、年齢の若い人から飲むなど決め事もあり、年の初めにあたって一年を気持ちよく過ごすことを願う行事とされています。
 最近では行われない家庭も多いかもしれませんが、年の初めに無病息災を願って家族で生薬を飲む、というのもよいことかもしれません。