ダイエットとグルタミン酸

 身体の腹部の脂肪を減らすダイエットは、上手くいくと身体だけではなく、心の健康にも良いと言われています。うつ病や認知症のリスクも間違いなく低下するそうです。
 うつ病と肥満、メタボリック症候群、糖尿病などは、エネルギーの過剰摂取が原因で引き起こされる病態と関連があるとも言われ、また、これらの疾患をもつ場合は心筋梗塞などの循環器疾患や脳卒中など生活習慣病のリスクを高めることがよく知られています。耐糖能異常やメタボリック症候群をもつ方々は大脳皮質や海馬の体積が小さくなっているという脳のMRI上の研究もあるそうです。
 一方、グルタミン酸は、大脳皮質の中にある神経細胞のおよそ7割の神経伝達物質として用いられるアミノ酸ですが、迷走神経を介してそのシグナルが脳に伝わるメカニズムが働いているようです。糖類や他のアミノ酸ではその信号がほとんど伝わらないそうです。
 グルタミン酸が身体にとって重要ということであれば、やはり鰹節や昆布だしを用いた日本食のグルタミン酸が良いともいえます。単にダイエットして疾病のリスクを下げるだけでなく、身体にとって良いものを食べるよう心がけるのが良いように思います。