睡眠負債とは?

 睡眠負債という言葉を耳にしますが、睡眠負債とはどういうことなのでしょう?
 睡眠負債とは、慢性的な睡眠不足の状態が続き、その負債が蓄積されて心身へ支障をきたしている状態を指します。適切な睡眠時間には個人差があり、職種や日中の活動量によっても変わりますが、一般的には6.5時間から7時間程度と言われていますから、適切な睡眠時間が7時間の人が、例えば4時間しか眠れていない場合、10日間で30時間の睡眠負債を抱えるという計算になります。
 毎日の睡眠は非常に大切です。睡眠負債とは言いますが、睡眠はお金のように貯めることが出来ません。寝貯めは出来ないのですし、その負債を取り返すこともできません。また、ご本人には全く自覚も出来ません。
 睡眠は脳や身体を休ませるだけではなく、眠っている間に翌日の活動の準備(身体の循環の整備、成長ホルモンの分泌、脂肪燃焼、新陳代謝等の他、記憶を定着させ、老廃物を除去し、免疫力を維持するなど)をしていることがわかっています。良い睡眠でないと集中力の低下はもちろん、翌日の昼間の居眠りや体調不良につながることはよく経験することです。
 従って、毎日の睡眠は人々の健康には欠かせないのです。
 なお、良い睡眠のためには寝る前にストレッチもお薦めです。

<参考文献>
「美感遊創」サントリーウェルネス 他