うつ病と鉄欠乏
食事の中で鉄分が不足することで鉄欠乏性貧血になることは良くわかっていますが、うつ病になるリスクも意外と高くなることがわかってきています。鉄分不足により疲れやすい、イライラする、集中力低下などが認められいる。妊娠中に鉄需要が高まることのほか、出産時の出血があるため、お産後に鉄不足になって不思議でないですが、2011年の研究発表で、スペインの妊婦729人のうち65人が産後32週までにうつ病発症が認められたようで、出産後48時間後の血清フェリチン値と産後うつ病の発症に強い関連性が認められたそうです。フェリチン値が低かった人たちが、そうでない人たちに比べて、発症リスクが3.7倍あったと言われています。
ただし、鉄欠乏は鉄剤使用によって速やかに改善するのですが、うつ病も治るのかというと、そう簡単にはいかない場合がむしろ多いそうです。
<参考文献>
「こころに効く精神栄養学」(女子栄養大学出版部発行)功刀浩 帝京大学医学部精神神経科学主任教授 著
ディスカッション
コメント一覧
先生の本を読みました。現在52歳です。独身、こどももいない、貧乏です。先生にお会いしたいです。なんで人の人生は不公平なんでしょうか?
子供の頃から折り合いの悪かった母を介護していましたが、施設にお世話になる事半年。面会に行く度に 死にたいと自分の首を絞める真似をします。主人の協力なしではとても同居などできませんでした。その頼りの主人が 恥骨中に腫瘍ががあるようだと言う事でただ今検査待ちの状態です。
毎日一緒で介護も助けてもらい、やっと旅行に行けるようになった矢先の出来事に、困惑しております。私は介護が始まった約10年前よりジェイゾロフトを飲んでいます。今どのように気持ちを持っていけばいいですか?
返信が遅くなり、誠に申し訳ございません。
ブログをお読みいただき、コメントをいただき、誠にありがとうございます。
折り合いが悪かったにも関わらず、お母様の介護のため同居もされていたのですね。本当に頭が下がる思いがいたします。
そんな中ご主人に腫瘍の疑いありとのこと。大変困惑しておられることと勝手ながらお察し申し上げます。
大変な状況のなかでございますが、松本様ご自身をまずは大事にされますよう、心からお願い申し上げます。
もしご主人に腫瘍が見つかったとしても、腫瘍治療は日々進化しており、治癒の可能性は日々上がっております。
自分でコントロールできない事柄はどうすることもできないので、ご自身がご健康でいてくださり、日々出来ることを一つずつご対応いただければ幸いでございます。
食事・栄養などしっかり摂ってくださり、服薬励行も継続いただければ大変有難く存じます。
<ひーこ先生より>
6年前に鬱病になり、2年後に一旦は復活しましたが、
今年また再発してしまいました。
今、休職2ヶ月目です。症状改善のためいろんな本を探している中、先生の本に出会いました。
書店で表紙を見たときに、グッとくるものがあり、
本棚の前で数ページ読み始めたら涙が出てしまいました。
思わず買って、書店の駐車場の車の中で読み始めたら
さらに、涙がこみ上げてきました。
症状としては、まだまだ不安が押し寄せてくる事がありますが、そんな時はこの本を読み返すと不安が和らぎます。
自分を大切にする事が、これほど大事なんだという事がよくわかりました。
本当に良い本に出会いました。
ありがとうございます。
先生も、お元気でいてください。
ご自愛ください。
拙書を手にとっていただき、またコメントまでいただき、誠にありがとうございます。
うつ病でご苦労されているご様子、不安が多いことと勝手ながらお察しいたします。
本の内容を通じて、少しでもお役に立てたなら幸いでございます。
寒さが増してまいりましたので、くれぐれもご自愛いただきますよう心から祈念しております。
<ひーこ先生より>