第33話 書籍の反響が続くも診察を優先

広告掲載や記事掲載が続き、有難いコメントをもらう 
 エッセイ本の出版から半年近くが経過したが、その後も出版社の広告やWebメディアでの抜粋記事掲載、さらにはネットニュースでの掲載などが続き、書籍をお読みいただき、”西洋薬で副作用が強いので是非先生に診てもらいたい”、”遠方だが一度先生に相談したい”、”近くに漢方で心療内科を行う先生を紹介してもらえないか”といった問合せが日々続いている。
 大変有難いコメントで、たしかに初診の予約も以前に比べると多くなった。ただ、お電話をいただいても1ヶ月以上先までお待ちいただかなければならない状況にあり、ひーこ先生としては有難い反面、お待たせして申し訳ない思いでいる。

インタビューや取材依頼も増えるが、ほとんどお断りする
 そんな中、インタビューや取材依頼、講演依頼、書籍出版依頼なども増えている。これも有難いお話で、書籍の売れ行きが良くなければ、そのような依頼も来ないであろうし、出版関係の方々にも書籍を手に取って読んでいただき、”人や物事に執着しないおおらかな心構えや、年齢を重ねても新しいことに挑戦し続ける生き方に感銘を受けた”、”先生のメッセージの一つ一つが心に沁み、自分もそうなりたいと憧れの念を抱いた”などのメッセージをいただくと、ひーこ先生も何か恥ずかしい気持ちになったりする。
 しかし、インタビューや取材のご依頼も、講演のご依頼も、お世話になった方の顔を立てるなど、何らかの事情がない限り、ほとんどお断りさせていただいている。別書出版の期待にもお応えできていない。そもそもあまり目立つのが得意ではなく、人前で話すのが不得手である先生の性格もしくは性質上の理由も大いにある。新聞広告や書店のポップアップ広告に自身の顔や名前が出たりするのも恥ずかしいと感じることも多く、あまり乗り気ではない。

診察や漢方の勉強を優先したいひーこ先生
 ただ、先生として患者様と向き合う時間を大切にしたい、もっと漢方を勉強したいというのが先生の本音のようで、患者様を待っている時間も漢方関連の雑誌や書籍を読んで、いつもメモ書きをしている。「今度、○○さんにこの漢方を処方してみようと思う」と話しているときの笑顔が一番楽しそうかもしれない。