第24話 無意識に認知症リスクを下げ、脳の若さを保つ

脳の若さを保つ所作に溢れている
 “メンタルヘルスx運動の第一人者が、心の不調に効く運動法について、最新科学のエビデンスに基づいて紹介する”と謳っている新刊書籍「うつ病は運動で消える~神経科学が解き明かした「心の不調」のリセット法」(ジェニファー・ハイズ(著)、ダイヤモンド社)の第5章「認知症を予防し、脳の若さを保つ」には、認知症リスクを下げ脳の若さを保つために、いかに運動の効用が高いか、が記されている。
 その内容を読んでいると、ひーこ先生の日頃の発想や言動は、認知症リスクを下げ、脳の若さを保つ所作に溢れていることを感じる。
 例えば、上記の書籍には、歳を取ると体力や気力が衰えるという加齢の固定観念が老化をまねく、あるいは認知症は心配したり、記憶力の衰えに意識を向けるほど思考力に悪影響が出て、認知の衰えは現実になるといった内容が記されているが、ひーこ先生は、本当に自身の年齢のことを考えていない。年齢のことを言われるのを嫌がるばかりでなく、年齢に関わらず脳は成長すると思っている。現在、日本精神神経学会や日本東洋医学会の専門医を取得しているが、4年ないし5年後の更新を見据えて講演会を視聴することを怠らない。
 また、否定的なことを考えたり、年齢の固定観念に囚われず、前向きなこと、新しいことにいつも関心を寄せている。患者さんにもよく“楽しいことを考えて!”と声掛けをするのは、自身がそのように考えているからのようである。
 余談ではあるが、ひーこ先生はSDSうつ病自己評価尺度といううつ病のスクリーニング簡易検査の20項目ほどの点数を足し算するスピードがすごぶる速い。少なくとも、近くにいる筆者よりも遥かに速い。

年配者の固定観念を持ち合わせていないよう
 加えて、上述の書籍では、“固定観念の脅威は、高齢者の身体能力にも影響を与えます。歩く速さのような基本的な能力すら変えてしまうのです。年配者は足が遅いという固定観念があります。この意見があまりにも強いため、多くの高齢者は固定観念の期待の低さに合わせるように、つい歩く速度が遅くなってしまうのです”と述べている。以前のブログでも書いたが、ひーこ先生は歩くスピードがなぜか速い。歩幅は狭いものの、なぜそんなに焦って歩くのですか?と聞きたくなるように足を動かして前に進む。気持ちが前を向いているが、やることがあるからなのか・・・。少なくとも、ひーこ先生は、年配者は足が遅いというような固定観念などは全く持ち合わせていないようだ。